幸せのチョコ
「はい淳クンこれ 「淳〜これあげるわ そういって舞耶姉さんとリサがチョコをくれた。 貰った事がとっても嬉しかったんだ。
だから
「はい達哉これあげる」 「え…?」 達哉にチョコをあげたんだ。 達哉はなぜか一瞬戸惑ったように視線を彷徨わせたけど、すぐに少し顔を赤くして僕に笑顔を向けてくれた。 「あ、ありがと… 「うん、あのね舞耶姉さんたちに貰ったでしょ 「そ、そうか」 「うん… 「え…?」
「何?」 しばらくしたら達哉が戻ってきて小さな包みを僕に渡してくれた。 「あれ…これチョコ?」 「俺もやる」 「ほ、ホントに うわ…達哉から貰っちゃった。 「淳… 「へ?」 達哉はなんだか早口でそういうとまた僕に背を向けて歩き出した。 本命…? 「達哉〜まってどういう意味?」 「うるさい…」 何か達哉怒ったようなそぶりだけど、本気じゃないのは僕が追いつける速度で歩いてくれているのでわかったから、僕はその意味をなんとしても聞きたくて達哉を追いかけた。
それに込められた思いで もっと嬉しくなるんだって 僕はその日知ったんだ。l
END d
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